路地ウラ観光案内

東京を中心に、路地裏のマニアックな楽しみ方を紹介します。

下町で昭和初期を追う(2)

門前仲町から少し歩いたところにある佐賀一丁目エリアから、またぐるりと歩き、

数十年経過したポイントを見つけていきたいと思います。

 

 

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旧讃岐食品

こちらも昭和初期に建てられたのでしょうか、モルタルで擬石仕上げされた洋風のファサードが青い空に白く映えています。

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トタンの錆、ポリバケツの水色、1階なのにゴツい窓柵、その先に見える大量の植木鉢。このアンバランスさが戦後のどさくさを感じさせます。

 

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商店建築

もはやどこが入り口だか・・・自動販売機が外壁と化しています(笑)

よく見ると、角に見える古い壁の下半分が洗い出しになっていて、隠れているのがもったいない。

2階の窓は、鉄枠のようですね。

建物上部を見るとファサードが高くなっていて、一見すると洋風のビルっぽいですが、後ろに隠れている屋根は、ごく普通の日本の瓦屋根。こういった見せ方は、お店をモダンに見せるために大正時代から昭和の戦後まで造られています。遊び心か見栄っ張りのか(笑)

 

「江戸最大の八幡様」と言われる富岡八幡宮の裏手を歩いていると、数軒の日本家屋が目にとまりました。

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奥まった窓には、流れるような古典的なデザイン。目立たないところにささやかな美を発見です。

 

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看板建築

丸に大の字の屋号がエンボスで記されています。

こちらも、モダンで大きく見せるデザインをしています。周りの建物がどんどん高くなるので、かわいく見えてしまいます*

 

大通りからはずれた細い道。

突如現れた真っ赤な橋は「八幡橋」。

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住宅やマンションの間をつなぐ赤が目立っています。

何でこんなところに!?と思いましたが、橋の方が先輩だってことにすぐ気がつきました(笑)

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ウィキペディあによると、もともとは「弾正橋」と呼ばれ、文明開化のシンボル的存在だったとか。明治11年(1878年)に制作、架橋され、昭和4年(1929年)に現在の場所に移設されたそうです。(国・重要文化財

その下を流れる八幡堀という川も現在は埋め立てられ、遊歩道となっています。

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 石柱を上から見たら、穴が開いているので、以前は違うデザインだったのでしょうか?

 

下町には、商人や庶民が昔から様々な思惑で暮らし、進化してきた新旧折り重なった場所なんだなぁと実感した散策となりました。

 

↓今回歩いたのは、佐賀一丁目からぐるっと富岡八幡宮の方までのエリアです

 

おまけ

川沿いで雀が鈴なり。

チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン・・・

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