太郎さんの作品と震災復興小学校
5月、ある晴れた日の銀座を歩きます。
とても清々しく爽やかな風が気持ちいい季節、街歩きが好きな人にとって待ちに待った季節ですね♪
銀座駅の数寄屋橋口から出て交差点を渡ると小さな公園があり、会社員や学生さんと思われる人たちがお弁当を食べたり本を読んだりとのんびり過ごしています。
ここは、数寄屋橋公園。岡本太郎作「若い時計台」がシンボルになっている憩いの場。
その後ろには小学校のレトロな校舎が木の枝からチラッと見えていますよ。
この校舎は「泰明小学校」と言って、1923年に起こった関東大震災の後 昭和4年(1929)に震災復興小学校として建てられました。
鉄筋コンクリート造の頑丈な建物は、アール窓が並び美しさも持ち合わせているため、当時の復興への“希望”を感じることができます。東京都選定歴史的建造物にも指定されており、児童のお迎えに来ているお母様方も誇らしげな表情をしているように思えました。
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震災復興と言うと、東日本大震災からもう5年も経つんですね。被災された方々はまだ大変な苦労をされていることと思います。そして、熊本地震からも1ヶ月が経ってしまいました。
たくさんの方が日々の生活だけでも大変な思いをされていて、せめて子供たちのために学校や遊び場の環境を整えることを優先してあげられればいいのに、と、思ってしまいます。今の技術で新しい復興小学校を建てれば、子供たちが安心してのびのびと育ち、そして地域の安全な避難所になるのではないでしょうか。(耐震性のない校舎が実は多いらしいですし)
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さて、蔦の這う美しい校舎の正面を通り職員玄関のところまでくると、ガッチリした柱がアールデコのデザインでかっこいい*
その傍らにひっそりと「銀座の柳二世」の碑が。二世ってことは、初代はなくなってしまってるんですね。
その先には、校舎に沿うように細い路地が続いていて、みなさん数寄屋橋までショートカットするように通っているみたいです。
私も真似して路地に入ってみます。
校舎のアール状の外壁や窓を間近に眺めることができ、こんなに幸せな路地はないなぁとぼんやり思いました(笑)
アール窓の上には青空が広がり、実に気持ちのいい景色!
新しいビルと古い建物が交差した眺め。
あの窓、引戸なんですねぇ。洋風だけど日本の建物なんだなぁ。
緑がいっぱいあって、歴史もある小学校。こんなところに通った子たちは、感性も豊かになるんじゃないでしょうか~*
そしてぐるっと廻って最初の数寄屋橋公園に戻ってきました。
アールを描いた建物の先にある公園は、まるで大型船の先にある空間のようです。
歴史ある街、銀座の心地よい一角をご紹介しました♪
ではまた(^^)
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