日陰に生まれる緑の絨毯
日本の都道府県の中で一番人口密度の高い東京都。
戦後の高度経済成長期に人口が増え、住宅地も増加、そして住宅を縫うように路地が生まれました。
近年では、各地で再開発が進み、道幅も広く快適な街並みには観光客も訪れ、住人たちは安心して暮らせるようになりました。
しかし、古い住宅地などには、今も昭和の時間を吸い取ってきた古い路地が存在します。
今回は、あまりにも身近で、その魅力にも気づかないような路地を歩いてみました。筆者の自宅から徒歩10分。
人通りが少なくてちょっと不安になります。。
雨上がりのため、湿気を含んだ空気が漂います。
足元には、ふかふかでビロードのような緑の絨毯。
苔庭とまではいかないですが、日の当たりにくい“すみっこ”の苔群がコンクリートを柔らかく包んでいます。ローアングルでの眺めが最高。
路地を進むと、曲がり角にマンホールがあり、
まあるく縁取るように苔が囲んでいました。
湿度の高い日本には、コンクリートと緑の調和が生まれています。
曲がり角のはじっこは、湿気が溜まりやすいので、
是非苔チェックをしてみてください。