台東区の集合住宅 / 金嶺荘
台東区の集合住宅 / 金嶺荘
東京都台東区下谷2丁目21−3
施工年は不明ですが、入口の柱にスクラッチタイルが使われていたりして、何となく戦前のにおいがします。
それにしても、存在感がすごい。
昭和期の木造モルタルのアパートや下宿は、住宅地の奥に埋もれていたり、生い茂った木に隠れていたりするので、こんなにオープンな物件は、あまり見かけません(笑)
木の表札。いぶし銀ですね♪
大きさの違う鉄製のバルコニーがチグハグで、モルタルの壁も経年変化で芸術的な柔らかいムラを描いています。
窓辺のトタン、錆もいい感じ。
「金嶺荘」正面玄関。住人の方に迷惑かけてはいけないのでドアは開けません。本心は、下駄箱や廊下、階段、ドアがどんな感じか気になります!(泣)
好きなテクスチャがつまった構図。
塗り固められたスクラッチタイル。
いかにも年代物です。
のぞき込む。
三か所をつなぐ。
木製のバルコニー。
お隣さんと朝のご挨拶する光景が目にうかびます♪
コンクリート製の防火水槽は、植木鉢の台として活躍中。
裏から見ると、屋根の上に一か所部屋のようなものが見えます。
換気のためか屋根修理のためなのかは、ここからはわかりません。
撮っていて、もしかしてこれは、昭和の住宅の貴重な資料なのでは?と思ってしまいました。
↓金嶺荘は、たしかこのへん。
『集合住宅の時間』
何度も繰り返して読んでいる一冊。
日本の集合住宅でのゆっくりした時間、昭和の時代の住まい、大家さん側のお話し、建築の間取り図など、人のつながりから建築の移り変わりについても読み解くことができます。
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