絵本みたいなチェコの路地ウラ
クリスマスだし、ヨーロッパな雰囲気に浸れる「チェコの路地歩き」特集です☆
チェコ共和国の首都であるプラハは、美しい建物、物語のある風景、中世のロマンチックな街として、世界中から観光客が訪れています。
プラハの中心地にある旧市街広場の天文時計には、鐘が鳴る時間に観光客が大勢集まり、絵本のような仕掛けに歓声が上がります。また、名曲「モルダウ」のモチーフになっているヴルタヴァ川やカレル橋、プラハ城、そして美しい建物が並ぶ街は「ヨーロッパの建築博物館の街」と呼ばれ、世界遺産に登録されています。
旧市庁舎/旧市街広場
しかしその歴史には、数々の戦争や変革運動「プラハの春」など激動の時代があり、薄暗い影がつきまとう日々を経て今日のカラフルな街並みがあるのだと、観光する側も知っておくべきなんだと思いました。
そんなプラハの路地ウラを散策したいと思います。
まず、意外だなと思ったのは、観光の中心となる旧市街広場から一歩路地へ入ると、意外なほど人通りが少なくなること。プラハの街全体が観光客でいっぱいだと思っていました。
そして、プラハが小さい街だと思い込んでいたので、郊外に行くには、地下鉄かトラム(路面電車)を使わなければならない程の距離があるということ。
トラム(路面電車)
まずは、旧市街広場近くの路地に入ってみます。
地元の人たちは集合住宅に住むのが一般的とのことで、このあたりの建物の入り口にもオートロックのボタンが設置されています。
こんな可愛い突き当たりも、お店謙集合住宅のようです。建物内にポストが並んでいました。
ギャラリーやバーのある路地は、昼も夜も人通りがなく、落書きも多いのでちょっと物騒かも。でも、きれいな観光地の裏側を覗いてしまったようで気分がいい♪
メイン通りからはずれた路地には、ドキッとする光景が。。
チェコでは、人形劇が伝統文化として根付いているので、操り人形がお土産としても売られているんですね。ブキミカッコイイ。
足元を見ると、中世の時代から人々が歩いてきた石畳がすっかり丸みをおびています。
ちょっと歩きにくい(笑)
地元の人を観察すると、ハイヒールの女性は左端の平らな部分をうまく歩いていました。コツがあるんですね。
さて、トラムに乗って少し郊外に行ってみます。
石畳をうにょうにょ、トラムの線路が街を縫うように延びています。
狭いほど面白い風景。
道路標識。
ひとつ目妖怪を目撃した時の対処法。いや、ステッカーを貼ったイタズラですね。
プラハ城のある高台に向かう途中の急な登り坂。
お店の看板がいちいち可愛い*
小雨が降ったりやんだりしていたので、塗れた石畳はよく滑る。
ゆっくりゆっくり歩きます。
ユダヤ人地区にぬける住宅地。
壁の落書き、張り紙、昼間からフラつく酔っ払いなど、かなり現実的な光景でした。
周囲に観光客っぽい人はいなかったのですが、観光が国の主な収入源だからか、住宅地でもゴミは一箇所に集められたり、とてもきれいな印象です。
古い街並みが残るプラハ。昔からある道は狭くて、人々が行き来しやすいように路地が複雑につながっています。
プラハの人にとって路地が日常の風景だと感じた絵本を見つけました。
「三つの金の鍵」(ピーター・シス 作)
三つの錠前を開けるため、鍵を求めて石畳の路地を歩く主人公。案内役の猫、変な図書館員、庭に時計台、プラハの街の魅力をぎゅっと詰め込んだ不思議な世界。
この絵本を読むと、街自体に物語があり、実際に歩きたくなります。
一生に一度、是非行ってみて欲しいプラハの路地でした★