秩父の思い出(2)
秩父の路地ウラ散歩は、そもそもの目的が建築メインだったこともあり、常に景色の中のディテールに注目。
駅舎の脇にも路地、せまっ(笑)
日本二百名山のひとつだそうで、路地から目線を上げると、どーんとそびえる姿が目に飛び込んできます。
さて、木の杭で仕切られた空き地の横道を通りぬけ、住宅地に向かいます。
四角い倉庫が並びます。木箱、トタン箱、ブリキ箱。
木造の工場。こちらも下見板張り。
のこぎり屋根がかわいい、かなり古そうなたたずまいです。
木造住宅の裏道を覗き込むと。。。
植物の侵略が進んでいるようです。
人の気配が薄くなり、自然の力が強くなる。
さて、木造ものが続きます。
大正時代から昭和時代初期に使用された、織物製品の取引のための出張所だそうです。
出張所は一~三まであり、現在は、カフェやお店として今も活躍しています。
緑のレトロなドアがカフェの「泰山堂」。
落ち着いた内装、静かな時間。
店舗間のスキマで寝るわんこ。
ひと息ついたところで、路地ウラ散歩を再開しましょう。
大通りから坂を下り、住宅もまばらなエリアには、
銭湯「たから湯」があります。
木造モルタル、しましまテントにレトロなガラス戸、中からは、おばちゃまたちの楽しげな笑い声が聞こえてきて、昔からの憩いの場なのだと実感。
個人の住宅の窓にも注目。
可愛い木枠窓。残してくれてありがとう。
変わった面格子の窓。コンクリと鉄が守りを固めています。
トタンと蔦と錆と窓。
寂れた雰囲気がたまらない。
街の中心に戻り、秩父神社近辺を歩きます。
大通り沿いに地元の人が利用する銀行やファミレス、スーパーがあり、秩父神社の参道には観光客が伝統工芸やグルメを楽しんでいます。
が、ここはやはり路地に突入。
原島商店というお店の2階に、半鐘が吊るされています。
今時なかなか見られない光景。バルコニーは火の見櫓の役割になるのでしょうね。
江戸の名残を発見したら、続いて江戸の花街跡を発見!
路地の奥の更に路地、ここ行って大丈夫?というくらい細ーい道を抜けると、朱塗りの鳥居が見えました!
こじんまりしていますが、いくつもの鳥居と場所から考えてもけっこう古いものと思われます。
お稲荷さんの右奥には何やら立派な木造家屋が数軒。
人がいたのでじっくり拝見できなかったのですが、どうやら遊郭の名残のようですね。
このお稲荷さんもきっと花街と関わりのあるものなのでしょう。
(後で調べたところ、このエリアに遊郭の跡地がいくつかあり、細かく探すと装飾などを見つけることができるそうです)
以上、秩父の路地には懐かしい風景や隠れた史跡など見所がたくさんあり、一度ではとても見きれないようです。
また違う季節にトライしたいと思っています。