木造家屋の名残
建物の老朽化や住宅密集地の狭い道は、地震の多い日本では改善する必要のある場所として、様々な課題を抱えています。
東日本の震災や熊本地震などの災害を教訓として、未来に活かせるようにしなければなりません。
狭い路地好きとしては、懐かしい風景が消えていくのは残念で仕方ないのですが、
災害時のための“備え”も必要だということはこの数年で痛感しているので、せめて街の文化や記憶を写真で残したいと思っています。
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と言うことで、路地の奥の住宅地を撮りに行ってみたところ、
案の定建て替えのために解体されていました。とほほ。
いやいや未来のため。
とりあえず狭い路地をぐいぐい進みます。
※ポールのあるところは、私道だったりしますが、広い道路につながる生活路や通学路になっているところも多いので、迷惑にならないよう、人通りを確認してから歩きます。
路地をぬけると気持ちのいい街の風景♪
清清しいですね。空を交差する電線ものびのびしています。
そして再び住宅地のスキマをぐいぐい。
おもむろにドアノブ。
路地沿いに玄関のある家は、味のあるドアノブの宝庫。
板の打ち付け方が荒々しい(笑)
その先に木造家屋が・・・と思ったら、すでに解体済みの様子ですね。
板が気になるので観察しますと、
錆びたドアノブが中央右からピョコッと出ているので、古い勝手口だったのでしょう。
ドアのもがきと言うか、悲痛を感じてちょっと切ないですが、もう自力では立っていられないドアに家の方が板で固定してあげたと思われます。
長年お疲れさまでしたね。
勝手口のお隣が、更地となっておりました。
周りの家も築年数が古そうなので、ここもきっと古いお宅だったと思います。
家が解体され、まだ整備が進んでいない更地には、解体時に残っていたモノのかけらが埋まっていたりします。
ここでも陶片が土から見え隠れ。絵皿とお茶碗でしょうか。
キラリと光るのは、蒼いガラス片。以前似たようなところで、装飾入りの乳白色のガラス片を見たことがありました。
家の記憶、生活の名残を少しだけ覗くことができた気がします*
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