大船に残る洋館
前回に引き続き、大船の町を歩きます。
今回は、大船に残る古い建物に注目してみました。
大船には、「関東大震災直前、大船駅東側で田園調布を真似た「大船田園都市計画」が立てられたがその後中止になった。この付近には大船競馬場があったが、その跡地に1936年、松竹の撮影所が蒲田から移り(松竹大船撮影所)、数々の名画がここで作られた。また俳優や映画関係者が付近に住んだことから人気が出て開発が進められた。
1995年、松竹大船撮影所の一部にテーマパーク「鎌倉シネマワールド」が開設されたが1998年に閉鎖された。」(ウィキペディアより)という歴史があり、
田園都市計画の際に立てられた分譲の文化住宅が今も残っているそうです。
そういえば昔「鎌倉シネマワールド」に行った記憶がありますが、閉鎖されていたんですね。今は、松竹大船撮影所跡地に鎌倉女子大学大のキャンパスがあるそうです。
俳優から女子大生に代わり、華やぎ方も変わった訳ですね。
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昭和スポットの探し方
古い建物を目指す際、予めGoogle Mapで確認することをおすすめします。
Google Earth で古そうな瓦屋根を見つけたり、まっすぐでない道(くねっと曲がった細い道や、すぐ先でT字路になっている路地らしきところ)は、ストリートビューで確認すると、懐かしい町並みを見ることができると思います。
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私も今回、上記の方法で洋館付き住宅などをマッピングしてきました。
準備は万端です!いざ住宅地へ!
駅前の商店街を抜けて横道に入ると住宅が数軒建っているので、急に静かな雰囲気となります。
居酒屋の角を曲がるとさっそく、下見板張りの平屋を発見。
この通り沿いで一番植物の侵食でもさもさしています。
最近の家では、植栽を減らしてすっきりさせているところが増えていますが、私はもさもさ派なので、こういった家を見るとホッとします(笑)
すっかり変色した壁や、明り取りの天窓が素敵です。
雨戸が木製の住宅があります。とてもキレイなおうちですが意外と古いのかも。
やはりビンゴ。
近くから見てみると昭和初期~中期の家のようです。
柱にはモダンなブルーのタイルが貼られ、窓は鉄枠にモールガラス、もしかしたら昔はお医者様だったのかもしれませんね。
医院建築のようにモダンで頑丈という印象です。
さて、そろそろ一番のお目当て「洋館付き住宅」を見に行きますか、とGoogle Mapを確認。
(歩きスマホはしません!危ないですから!)
目指した場所に着くと、そこには・・・
広大な空き地が広がっていました・・・(ToT)
↓ストリートビューでチェックした画像には、こんなにも素敵な洋館付き住宅があったのに!のに!
心にポカンと空き地ができてしまい、せめて近くに同じような古い住宅がないものかとウロウロしてみたら、ありました!
曲がってすぐのところにあったのは「旧小池邸」。
こんな素敵な洋館を見逃していました。
鎌倉市景観重要建築物に指定されている小池邸は、
昭和2年に医師の別邸として建てられ、その後小池亮二氏の所有となったそうです。
昭和初期の中規模住宅の現在例として、大変貴重な建築とのことで、室内も気になるところですが、一般公開はされていないようです。残念。
大船散策は、以上で終了。
そのうち戸塚の旧街道沿いなど歩いてみたいなぁと思いながら帰路につきます。
↓洋館の室内写真も見れて素敵です♪
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