古書店以外の神保町(1)
神保町と言えば古書店街として知られ、本好きが集まる人気スポットです。
古くから古本屋を営むお店が立ち並び、レトロなたたずまいを見せています。
今回は、あえて本屋をスルーし、古書店街の一歩奥へ。
人通りが少なくなり、お店もまばらになった頃にドーン。
周囲のビルより背が低いのに、放つオーラが非常に強い「旧相互無尽会社」がそびえ立っています。昭和5年施工の建物で、現在も使用されています。
重厚な窓、スクラッチタイルの壁、神保町の路地で威厳たっぷりです。
こちらの壁には、ドアだったであろう痕跡が。トマソン物件とも言えますね。
少し水道橋寄りのエリアへ移動しましょう。
周囲の通りには、ランチでにぎわうお店がたくさんありますが、
あえて、お店のなさそうな細い道を選びます(笑)
古びたドアがちょぼんとはまった玄関のお宅、大小様々な植木鉢が置かれた路地。
結構好きな雰囲気です。
ドアをよく見ると、使い込んでつるりとした真鍮のドアノブ、今では造られていない蜂の巣型の網目ガラス、ちんまりしたブザーのボタン。
押したくなるのをぐっとこらえます。
お住まいの方がいやな思いをしないよう、短時間でお気に入りのポイントをおさえて先に進むようにしましょう*
(つづき)